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  • どのように活かすのか 〜過去問演習の活用法〜


    〔2016/09/10 記〕


     貴重な時間を割いて取り組む過去問演習の成果をより効果的に入試に活かすには、過去問を解いたあとに何をするのかが極めて重要になります。

     今回は、ライバルに差をつける過去問演習の有効な活用法について話しましょう。



    (1) 問題を解いたら、すぐに○×をつけて間違い直しをしよう!

     『ライバルに差をつける模擬試験の受け方とは?』 の中でも似たことを書きましたが、 過去問演習で問題を解き終えたら、すぐに○×をつけて間違い直しをしましょう。 問題を解き終えた直後は頭の中にさまざまなことが残っているので、間違い直しに必要な時間も短くて済み、より深く理解することが可能になるからです。つまり、 過去問演習を行うときは、問題を解いた直後に間違い直しをする時間が取れるようにして行うことが大切ということです。


     ここで、正しい採点のやり方をお伝えしておきましょう。重要ポイントは次の3点です。


    @ 採点はできるだけお子様ではなく保護者が行うようにする。

     生徒本人が解答を見ながら採点すると、正解を一瞬見ただけで無意識に答えを覚えてしまうことがよくあります。 採点を済ませた後に間違い直しをするとき、採点の際に見た正解を覚えていては、きちんとした間違い直しができなくなります。

    A 採点の際には赤ペンで○×だけをつけ、決して正解を書きこまない。

     採点の際に赤ペンで正解を書いてしまえば、間違えた問題をお子様が自分で考え直す貴重な機会が失われてしまします。

     採点後に解き直しをしたとき、すぐに正解がわかる問題はケアレスミスで失点をしたという証拠にもなります。

    B 保護者が正誤を判断できない問題は、講師に採点を委ねる。

     記述題や別解が存在する可能性のある問題は、保護者が正誤を判断できなければ安易に△をつけたり解答通りでない答案を×にしたりせず、ブランクのまま置いておきましょう。 このような問題の採点は、担当の先生に判断してもらうの一番です。


    コスモス(縦)

     なお、得点を算出するときは未採点の部分を除外して仮算出をした点数を、評点欄のそばに“(57/82)”のように書けばいいでしょう。 これは、満点が100点のテストで未採点の問題の配点が18点分あり、採点済みの正解が57点ということです。



    (2) 間違い直しも時間を決めて行おう!

     受験生にとって、時間は極めて貴重なものです。入試を間近に控え、勉強時間が限られてくるこれからの時期なら尚更です。 時間を有効に使うためにも、勉強をする際は必ず時間を区切って行う習慣をつけるということを徹底しましょう。

     過去問演習の間違い直しも例外ではありません。そこで、時間を効率的に使って密度の高い間違い直しを行うための方法をご紹介します。


    @ 最初に5〜10分程度の時間を決めて間違い直しをする。

     “2回目ですぐ正答が得られそうな問題”と“自力で正答にたどりつくのは難しい問題”を手短に分けることを強く意識してください。 短時間に効率よく間違い直しを行うには、このステップに時間をかけないことが肝要です。“残りわずかな試験内に最後の見直しをしている状況”をイメージして手際よく直せそうな間違いを正していくことが大切です。

     なお、間違い直しの際に1回目の誤答を消しゴムで消さずに残しておいてください。 自分が犯した誤りが何なのかを知る手がかりを消してはならないということです。


    A 青ペンを使ってお子様が自分で○×をつける。

     一通りの間違い直しができたら、すぐに採点を行います。青ペンを使うのは、2回目でどう変わったのかが見やすくなるからです。 2回目の採点後には自己分析をするので、お子様がその問題の正しい答えを知っておく必要があります。そのために、2回目の採点はお子様が自分で行います。


    B 間違えた原因を自己分析して“簡単なコメント”をつける。

     コメントは緑色のペンを使って書きこみます。 赤と青は○×をつけるのに使っているので、別の色を使うのです。長いコメントを書く必要はないので、あらかじめ言葉を決めておくとよいでしょう。 以下に、その一例を挙げておきますので参考にしてください。

     〔知識問題のコメント例〕

      ・迷った……「×→○」となったもの。アかウまで絞りこみ、最初はアと答えて間違え

      (アかウ)  たが、間違い直しの後でウと書いて正解になったときなど。

      ・覚えてない……「×→×」となったもの。まったく答えが思いつかなかったときや、

                答えを絞りこんだつもりが結局どちらも不正解だったときなど。

     〔計算問題や記述問題のコメント例〕

      ・だるま……まったく題意がわからず、手も足も出なかった問題のとき。

      ・迷子……最初はわかったが、途中で解法の道筋を見失ってしまった問題のとき。

      ・ちょんぼ……解法は見極めたが、立式や途中の計算を間違えた問題のとき。


     このような簡単なコメントを書き出すことによって、今の自分が志望校の問題にどの程度まで迫れているのかがより具体的にイメージできます。 例えば、暗記問題の×の理由の多くが“迷った”なら、「自分はまったくわかっていないわけではないんだな。 あともう少し暗記をがんばれば何とかなる!」という感覚が持てるでしょう。このような客観的な自己分析ができれば、お子様は自律的に勉強を進めていけるでしょう。


    C 赤本の解答・解説を読みこんで理解を深める。

     “覚えてない”や“だるま”というコメントをつけた問題が解けるようにすることが、自分の力を伸ばすことにつながります。 ただし、必ず時間を区切って行いましょう。すべての問題が解説を読んだら理解できるとは限りません。 このステップの重要ポイントは、「自力での解決が可能と判断した問題のみ、解説を読んで理解すること」なのです。

     かける時間の目安は制限時間の半分以内です。最長でも試験の制限時間を超えてはいけません。それは単なる時間の無駄遣いです。


    D 自力で解けなかった問題は、すぐに先生に質問して解法を確認する。

     過去問演習を始めてしばらくの間は、自力で解決できない問題が数多く出てくるかもしれません。しかし、勉強を進めていく間に実力がついてきて、少しずつ減ってくるものです。 つまり、これからの勉強は“自力で解ける問題を増やす勉強”にしていかなければならないのです。


    【注意】※ 赤本の解答・解説はまちがっていることもある

     過去問演習をしているときに、「赤本の答えがおかしいのでは?」と少しでも感じたら、すぐに担当の先生に確認しましょう。 ときには、もっともな解説がついていても答えが誤っている場合があるのです。残念ながら、赤本の解答・解説が必ず正しいとは限りません。



    (3) 過去問演習で見つけた自分の弱点はしっかりと補強しよう!

    ススキ2

     過去問演習で見つけた自分の弱点は、入試までに必ず手当てをしなければなりません。知識が不十分な単元があるならすぐに覚え直しをしましょう。 計算問題で解けないものがあるなら、解法を確認した上で練習をして確実に身に着けなければなりません。 自分1人では解決できないものがあるなら、すぐに先生に質問・相談をして解決しましょう。 自分の弱点を放置したまま入試に向かっても望む結果は得られません。



    (4) 制限時間の3分の2の時間で満点が取れる状態を目指そう!

     貴重な時間を使って問題を解いて間違い直しまで行った過去問演習の成果を確実に自分のものにしなければ、費やした時間と労力が報われません。 それでは、どうやって“確実に身に着いた”と判断すればいいのでしょう。 私は、『制限時間の3分の2程度の時間で、満点(少なくとも9割以上)を取れる状態になったら身に着いたと判断してよい』と伝えています。

     ただし、1回の過去問を何度も繰り返し解き直す時間の余裕はありませんから、お子様には“一度は解いて正解も解法もわかっているはずの問題を何度も間違うような勉強をしているようでは合格はありえない”ということを事前にしっかり言い含めておかなければなりません。 お子様にとってはかなり厳しい言葉ですが、「二度と間違えないように確実に身に着けることを強く意識して間違い直しをしなさい」ということを最初から強く伝えておくのです。 このような緊張感を持って過去問演習を行うことが、厳しい入試に打ち勝つことにつながるのではないでしょうか


     「そんなやり方をしたら問題の答えを覚えてしまうのでないか?」と思われるかもしれませんが構いません。 “問題の設定とその解法(暗記事項なら答え)”をセットでそらんじられるようになって、初めてその問題を身に着けたと言えるのではないでしょうか。

     ただし、記号選択の問題のときには注意することがあります。お子様の中には「1番の答えは順にア,オ,ウ,イ,エ」などと無意識で覚えてしまうことがよくあります。 これでは勉強になりません。そんなときは、「記号ではなく選択肢の中身をよく読みなさい」という一言を添えてあげるといいでしょう。


     このような方法で過去問演習を深く掘り下げながら学んでいく経験は、きっとお子様の“粘り強さ”や“集中力”といった素養を磨くことにつながるでしょう。 そういうものに裏打ちされた“自信”は、きっとお子様の志望校合格の大きな原動力となるはずです。こうした自信を持てるようになることこそが、実は過去問演習の最も大きな成果なのだと私は思っています。



     

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