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  • どのようにやればいいのか 〜過去問演習の方法〜


    〔2016/09/8 記〕


     前回は「過去問演習はすぐにでも始めましょう」と書きました。そこで今回は、具体的にどのようにして過去問演習をやればいいのかということについてお話いたします。



    (1) 問題は必ずコピーをして解く!

     過去問演習の際、ほとんどの方は赤本(入試問題集)を利用されるでしょう。お子様に赤本を解かせるときは、必ず問題と解答用紙を両方コピーして取り組ませてください。 赤本に直接書きこませるような使い方はよくないということです。それでは、その理由をご説明いたしましょう。


     まず、解答用紙を拡大コピーする理由です。赤本に添付されている解答用紙の多くは縮刷版ですから、お子様が文字を書きやすいようにできるだけ元の大きさに近くなるように拡大コピーをするのです。 また、過去問は“解き直し”をする必要があります。赤本の解答用紙に書き込んでしまうと解き直しができなくなるのです。


     次に、問題をコピーする理由です。お子様が問題を解く際には、余白に書きこみをする必要があります。 赤本に直接書きこんでしまえば、2回目以降の“解き直し”の際の邪魔になってしまうのです。 また、赤本は“本”ですから押さえていないとすぐに閉じてしまいます。これではお子様が集中して問題に取り組むことができません。


     ところで、問題をコピーする際には気をつけるべきことがあります。赤本は制作コストを下げるために、実際の入試問題ではあり得ない状況が放置されています。 最もよく目にするのは、理科の問題のそばに国語や社会の問題が載っていることです。これでは、国・社の問題を事前に見てしまいますから不適切です。

     もっとひどいのは、1つの問題の選択肢や設問の段落が異なるページに分断されていることです。 「次の中から選びなさい。」という問題があり、答えを“ア〜オ”の選択肢から選ぶとしましょう。赤本では、“ア〜エ”の選択肢があるページの最後にあり、その裏のページの1行目にオの選択肢だけがポツンとあるのです。 こんな馬鹿げた配置は実際の入試問題にはあり得ませんが、赤本ではしばしば目にします。ひどいときには、このオが正解だったりするのです。 赤本にはこうした無配慮な編集が結構あるので、お子様は入試ではあり得ない状況に神経を使わされることになります。


    青空と雲と渡り鳥

     したがって赤本のコピーを取る際は、このような弊害を防ぐためにちょっと“ひと手間”かけていただきたいのです。

     1つ目は『マスキング』です。もしページの中に他教科の問題が載っているなら、その部分を白い紙で隠してコピーをして理科の問題だけが残るようにしてください。 マスキングをせずにコピーしたものを、教科の境目で2つに切るのはやめましょう。そんなことをすれば問題の中に大きさの異なる用紙が混じるので、お子様にとっては取り扱いが面倒になるからです。 用紙の大きさは必ずそろえてください。

     2つ目が『選択肢の分割対策』です。前述の例のような場合なら“選択肢オ”が冒頭にきているページを2枚コピーします。1枚目は“選択肢オ”の部分だけを切り取って前のページの最終行の下に貼りつけます。2枚目は“選択肢オ”の部分だけを修正テープで消して使うのです。

     これらの作業は本当に面倒ですが、どうかお子様のために行ってください。


     最後に、解答・解説のコピーについても触れておきましょう。 過去問演習をスムーズに進めるためにも、解答・解説も同時にコピーしておくことを強くお勧めいたします。そうしておけば、 問題・解答用紙・解説を科目別に管理できるようになるからです。

     解答・解説をコピーするときは、2科目が混じったページがあってもマスキングする必要はなく、2つに切り分けて使えばいいでしょう。 ただし、散逸したり順番がわからなくなるのを防ぐために必ず片隅をホッチキスで留めておきましょう。また、解答・解説をまとめる際には他教科のものが混じらないように注意してください。 理科を勉強しているときに他教科の解答・解説を見てしまうのは最悪です。



    (2) 制限時間を厳守して、自分の腕時計で時間をはかって解く!

     過去問を解く際には、制限時間を厳守することは常識ですが、ここではもう少し具体的にお話いたしましょう。

     まず、問題用紙と解答用紙はセットにして机上に置き、開始時刻まで裏返しにして問題が見えないようにしておきます。これは本番と同じ状況です。

     次に制限時間を確認して、キッチンタイマーなどで正確に音が鳴るように時間をセットしましょう。 ただし、このキッチンタイマーのカウントダウンがお子様の目に見える位置に置いてはいけません。文字盤を伏せるなどして、音だけしか聞こえないようにします。


     なぜキッチンタイマーを見てはいけないのでしょうか。その理由は簡単です。入試会場にキッチンタイマーやアラームの鳴る時計は持ち込めないからです。実際の試験でできないことを家でしても、それは入試にためにはなりません。 過去問演習のときでも、時間の確認には実際に入試に持って行く“自分の腕時計”を使うべきです。 もし、まだ用意できていないなら、できるだけ早めに準備されることをお薦めします。


    クロノグラフ

     ここで少し脱線しますね。腕時計は、一目で時間がわかるのでアナログ時計がおすすめです。個人的にはストップウォッチ機能のついたクロノグラフを推奨いたします。3分,5分といった短い時間を計るのに便利なので、受験勉強には大いに役立つからです。きちんと使いこなすことが大切なので、早めに準備をしましょう。

     なお、時計の電池は必ず新品に交換してもらっておきましょう。たとえ時計は新品でも、工場出荷時から動いている時計なら入試のときに止まらないという保証はありません。

    余談のついでにもう少しつけ加えておきます。かつて私は入試の最中に試験場のかけ時計が止まったために時間配分を失敗した受験生の話を聞いたことがあります。生徒の保護者が抗議をしたそうですが、「腕時計は持参可であり、教室の時計が止まったとしても実際に制限時間はきちんと与えているので採点上の考慮は一切しません」というのが学校の見解だったそうです。自分の腕時計はそれほどまでに大切な役割を担うアイテムであるということをぜひご認識ください。



    (3) 時間配分をきちんと考えて解こう!  【見直しも忘れずに!】

     過去問演習は本番を想定して行うことに意味があります。いきなり問題を解き始めるのではなく、最初にすべての問題にサッと目を通して“トリアージ”(=限られた試験時間内で、問題を解く優先順位を付ける作業)を行ってから解き始めましょう。このとき、必ず“見直し”の時間を確保することも忘れないでください。目安は試験時間の1割程度ですが、試験時間が25〜30分のときは最低3〜4分くらいは見直しの時間に当てましょう。

    問題を解きながら、大問が1つ終わるたびに、問題用紙に時刻を記録していくなどして、どのくらい時間を使ったかを記録していくといいでしょう。これを続けることにより、自分がそれぞれの単元の問題を解くのにかかる時間を具体的に検証することができます。


     なお、見直しの際には具体的に何をするかをはっきり意識しておく必要があります。試験の結果を見たときに最もショックを受けることは、自分が「解けた!」と思った自信のある問題で間違うことです。しかも、その原因が問題文の読み間違いなどのケアレスミスだった場合に受けるショックはより大きくなります。

     このようなケアレスミスを防ぐには、ふだんから自分がよく犯すミスの傾向を掴んでおく必要があります。例えば、

    ・「“まちがっているもの”を選び」と問題に書いてあるのに、“正しいもの”を選んでいる,

    ・ばねの“長さ”を求める問題で、うっかり“のび”を求めてしまう,

    ・繰り下がりのある計算でしょっちゅう計算ミスをする, 萩1

    というような、ちょっとした“ミスのくせ”はありませんか? こういうミスは、ほんの少しだけ注意を払っておけば未然に防ぐことが可能です。

     限られた見直しの時間を有効利用するには、自分の“ミスのくせ”をはっきりと意識して、的を絞ってミスを探すことが大切です。そうやってミスを見つけることができれば、合格の可能性は必ず高まっていくでしょう。 



     

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