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  • いつからやればいいのか 〜過去問演習の目的と時期〜


    〔2016/09/8 記〕


     夏休みが終わって秋の勉強が始まれば、いよいよ過去問を解き始める時期がやってきます。そこで、今回からは過去問演習(入試問題演習)についてお話しましょう。


    (1) 過去問は模試ではない

     過去問を模試のように捉えてはいませんか? 過去問は模試ではありません。例えば首都圏なら、入試はまだ4か月も先の2月です。今はまだ力をつけていく途上にあるわけですから、現時点で解いた過去問の点数が合格ライン(合格者平均など)に届いていなくても、それはある意味で当然なのです。

     また、お子様の解く過去問がすべて初見の問題とは限りません。例えば、塾のテキストの問題の中には過去問が含まれているものです。 日曜特訓(志望校別特訓)のテキストにはさまざま入試問題の過去問が掲載されているものですから、過去問の一部は既にお子様の目に触れている可能性が十分にあるわけです。

     このような理由から、“過去問を模試として使うことに大きな意味はない”ということをご理解ください。



    (2) 過去問が再び入試に出ることはありえない

    オミナエシ

     算数などで見られるように、毎年同じ単元の問題が出題される場合には、既に出題された過去問と類似した問題が再び出題されることはあるようです。 しかし、理科の入試問題で過去問が再び出題されるようなことはあり得ません。これは、国語の入試問題で長文読解の本文や韻文などで同じ出典の問題が出題されることがないのと同じことです。

     つまり、いくら理科の過去問を遡って解いても、同じ問題が再び入試に出てくることはあり得ないということです。

     ただし、他校の入試問題の場合は話が異なります。例えば『ミツバチの8の字ダンス』の問題があります。20年以上も前に慶應で出題されたこの問題は、毎年どこかの中学入試で出題されています。つまり、併願校の過去問をしっかり身に着けていれば、本番の入試で同じような問題が出題されることがあり得るというわけです。

     余談になりますが、私は大学入試の物理の入試問題のうちの一題が高校の卒業試験の問題と“同一”だったという経験があります。 “似ていた”のではなく本当に“同じ問題”だったのです。さすがに、現在の中学入試がそこまで杜撰な作られ方をしているわけがありません。 それでも、十数年前に見た問題と“一部はそっくり”という問題は毎年見かけるものですから、他校の過去問を数多く解く勉強には大きな意味があるのです。



    (3) 過去問を解いて出題の“くせ”になじもう!

     過去問は模試ではなく、過去問と同じような問題が再び入試に出題されることもないと書きました。それでも、志望校の過去問を解くことには大きな意味があります。 過去問を解く最大の目的は、自分の志望校の“出題のくせ”に慣れることにあります


     “出題のくせ”には、次のようなものが挙げられます。

       ○ 文章で記述する問題が出題される。(→字数制限の有無も確認が必要 )

       ○ 計算問題において、途中式(考え方)を書かせる。

       ○ 考え方を書かせるときに、図の併用を推奨する。

       ○ グラフをかかせる問題が出題される。

       ○ 四捨五入等の指示が、問題の冒頭や大問の問題文の中に書いてある。

     また、記号選択の問題では“必ず答えは1つだけ”という学校もあります。そうかと思えば、「“すべて”答えなさい」と設問に書いてあるとき、“必ず答えが2つ以上ある”学校もあれば、“答えが1つだけしかない”場合があるという学校もあります。


     ここに挙げた例はごく一部ですが、他にも設問の言い回しなどには学校ごとの“違い”があります。それだけではなく、問題の配列や設問の並べ方など、作問される先生方の“色”が必ず入試問題にはあります。優秀な受験生を見抜くために、1問だけ難問をしのばせる学校もあります。こういったさまざまな“くせ”に慣れるためにこそ、過去問演習は必要だと言えるのです。



    (4) 過去問演習は9月に入ればすぐに始めるべき!

    キキョウ

     今まで1つの塾のテストだけを受けてきて、塾のテストの傾向に慣らされてきた受験生にとって、このような“変化” に適切に対応するには、保護者や本人が考えている以上に“適応するための時間”が必要です。また、過去問演習を早く始めることを強くお勧めする理由は他にもあります。 1年分の過去問を解くのにどのくらいの時間がかかるかを考えてみてください。 例えば、算・国が50分ずつ、理・社が30分ずつなら、問題を解くだけでも約3時間は必要です。 次回以降に詳しく述べますが、過去問を解いた後に採点をして得点を出し、解けなかった問題を解き直したり解法を確認したりするのにも、さらに2〜3時間は必要でしょう。 つまり、過去問演習を1年分(1入試回)行うためには最低でも5〜6時間は必要となるのです。

     過去問は、第一志望校なら最低でも3〜5年分(可能なら7〜10年分)は解いておくべきです。さらに併願校のことを考えれば、過去問演習にどれだけの時間が必要となるのかおわかりいただけるでしょう。 過去問演習は、9月に入ったら“可及的速やかに”始めなければ、入試までに終われない可能性がどんどん高くなるのです。



     

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