• ホーム
  • 理科の勉強方法
  • 理科の豆知識
  • 計算問題 〜解法の奥義皆伝〜
  • お問い合わせ
  • 家庭教師について
  • できる子のノート作りの秘訣(2)


    〔2016/04/17 記〕

     前回は、理科が伸びるお子様のノートは図が大きいということをお伝えいたしました。今回は見やすい授業ノートを取るもう1つの秘訣として、ノートの色遣いにお話します。 前回ご紹介しました、 生徒のノート例 (クリックしていただくとPDFファイルが開きます)を参照しながらお読みください。


    (2) ノートに使う文字の色を限定する

     授業をしていると、数え切れないほどのカラーペンを大きな筆箱に入れて持って来て、極めてカラフルなノートを作る生徒を見かけることがあります。 10色以上ものペンを駆使して書き上げるノートは、無粋な私の板書を写したものとは思えないほどの実に見事な出来映えです。 こうしたノートを作るのはほとんどが女の子です。なかなか好きになれない理科に少しでも馴染めるようにという彼女たちなりの工夫なのかもしれません。 しかし残念なことに、彼女たちの中に理科がよくできる子がいた試しはほとんどありません。いったいそれはなぜなのでしょうか?

     その理由は簡単です。彼女たちのノートはただ美しくあることだけが目的になっているからです。どれだけ多くの色を使っていても、そのノートには「重要事項を際立たせる」という意図がありません。 また、色遣いにも統一性もなく、あるページでは最重要語句がピンクで書かれているかと思えば、別のページでは通常の語句を書き写すときのベース色として用いられているという具合です。 そのため、1冊の授業ノートを通して読んでも、何が重要なのかがまったくわからないのですから、いくら読んでも勉強がはかどらないのは、ある意味で当たり前だと言えるでしょう。

    色とりどりのカラーペン

     弊害は他にもあります。どんな色を使ってノートを書くかに気を取られている彼女たちは授業を聞いていないので、授業の内容をほとんど理解していません。 それどころかノートを取るスピードが格段に落ちることによって、授業に着いていけないことさえあるのです。 せっせとノートを取りながらおしゃべりもせずに静かに授業を受けている彼女たちの姿は、“真面目そうな”模範生そのものです。しかし、実際には彼女たちは授業にまったく“参加”しておらず、理科の授業中に言わば“お絵かき”を楽しんでいると言っても過言ではないのです。 そこまで極端ではなくても、似たような状況のお子様はいらっしゃいます。親の目から見てカラフルに過ぎるノートを作っているお子様は要注意です。


     それでは、どうすればいいのでしょうか。筆箱に入れる筆記具を限定すればいいのです。筆箱には、“鉛筆(シャーペン)・赤ペン・青ペン”の3種類だけを入れるようにします。普通は、これで十分です。 どうしてもラインマーカーが必要だと言うなら、1色か2色を加えます。 あとは、プラスチック消しゴムと修正テープがあれば、他は一切不要です。筆箱に入れる筆記具をこれだけに絞れば、授業で先生の話を聞くことにもっと集中できるでしょう。 ちなみに、筆箱の中だけでなくご自宅の勉強部屋からもカラフルな色ペンを一掃することは、お子様の貴重な家庭学習の時間から色塗り“作業”をなくすことに繋がるので、成績を伸ばすことに寄与すると私は思っています。


     話を戻して、これらの筆記具の使い方を簡単に挙げておきましょう。まず、授業ノートは鉛筆(シャーペン)で写し、重要語句などは赤ペンで書きます。慣れないうちは、これだけでOKです。つまり、これがノートを取る際の基本形です。青ペンは、ランクをつける必要があるときのみ使います。そして、状況に応じて赤や青のアンダーラインを使ってもいいでしょう。 あまり細かく状況を細分化しても時間の無駄です。大切なのは、重要ポイントを明確にしつつ、少しでも早くノートを書き写すことなのです。


     なお、カラフルなノートと同じくらい問題なのが、すべてを鉛筆だけで写しているノートです。理科に限らず勉強が苦手なお子様のノートには、こういうケースがよくあります。 ノートは後で見るために写すものです。重要ポイントがまったくわからなければ、そのノートにはほとんど価値がありません。このようなお子様の状況を改善していくのは大変だとは思いますが、お子様のためにもノートの重要性を理解させていく必要があると思います。 いきなり3色を使い分けることは難しくても、「少なくとも大事な言葉は必ず赤ペンで写す」という習慣を今すぐにでもつけていく必要があるでしょう。



     

     

    inserted by FC2 system