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  • 中学入試の理科って難しい?(1)


    多くの中学校の入試問題は、生物・地学・物理・化学の4分野からバランスよく出題されています。また、出題のおよその比率は、暗記事項:計算問題=7:3という感じです。もちろん、超難関校では計算問題の比率はそれなりに上がりますが、せいぜい5:5(ほぼ半々)になる程度と考えてよいでしょう。“中学入試の理科は難しい”というイメージがあるようですが、多くの学校では暗記事項をしっかりと身に着けていれば、十分に合格ラインを越えることが可能です。



    では、なぜ中学入試の理科は難しいというイメージがつきまとうのでしょうか。その理由の1つに「出題範囲」が挙げられるのではないでしょうか。例えば、公立高校の入試では指導要領(文科省が作る学習指導要領)からの逸脱は“一切”許されません。すべての問題は教科書に載っている内容から出題されます。つまり、教科書やそれに準拠して作成される問題集を完璧にマスターしておけば必ず満点が取れると言えるのです。一方、中学入試にはそんな縛りはありません。もちろん、教科書範囲に準拠して作問される中学校もありますが、たいていは「うちの学校を受験する生徒なら理解できる内容」から出題されるのです。


    木と水滴

    少し古い話題ですが、2013年の春に行われた中学入試では、「昨秋にノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が作成したのは何という細胞ですか。」というような問題が出ていました。その当時はテレビや一般紙はもちろん、小学生新聞にも取り上げられていましたから、“iPS細胞”という名前くらいは中学受験をする生徒なら普通に知っていたことは想像に難くありません。もちろん、中3生なら小6生以上によく知っていたことでしょう。ところが、公立高校入試には、この問題は出せなかったのです。それは「教科書には載っていなかったから」です。



    さて、話を本題に戻します。中学入試では小学校で習うことを基礎にした上で、小学生でも理解できる(と学校の先生が考える)さまざまなことがすべて出題範囲に入ってきます。その中には、大人でもハッとさせられるような題材も少なくありません。それぞれの中学校の先生方が、「うちに来る生徒には、このようなことに興味を持って勉強しておいて欲しい」という強いメッセージをこめて作問されているのです。中学入試の理科が難しいと思われている原因の1つは、こんなところにあるのかもしれません。



  • 中学入試の理科って難しい?(2) に続く
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